当たり障り 悪魔が恐れる男がいた。

当たり障り 悪魔が恐れる男がいた。

今時当たり障りを信じている奴はアホ

1/5(土)

から27日目。
Uは特に変わらず、ですが、
体のもぞもぞが少し増えたような気がします。
お腹を触ると高確率で動いてくれます。
顔は全く表情変わらず、
固く目をつぶって眠り続けています。
でも、時々、目頭や目尻に涙が溜まってます。
泣いてるのかな?
感情があるのだとしたら、
それを表現できないなんてかわいそすぎて、胸が痛みます。
音が聞こえているかどうかはわかりませんが、
私がいるときはひたすら音楽をかけています。
童謡とか、ディズニーとか、
Uが好きだったいないいないばぁっ!とかお母さんといっしょとか、
色んなCDかけてます。
少しでも気持ちが安らげていたらいいな。
さて、お正月でしたが、
Uがこんなことになってしまって、
私の人生で最もどんよりした正月でした。
1ミリもおめでたい気分になれない。
去年もUがNICUにいて年末に気切の手術して、
結構大変な年末年始でしたが、
まさか今年はそれ以上の辛い正月になるとは。
年賀状、なんとか書きましたが、苦行でした。。。
当たり障りのない年賀状だと、
「ごはんいこー」とか「息子くんに会いたいー」ってメッセージが来そうなので、
友人には、
「息子、入院になっちゃって慌ただしい年末年始です」
って書いて、なんとなく大変そうって察してもらう作戦を決行しました。
(まだ障害のことは極々一部の親しい人にしか話していない)
「落ち着いたら会おうね」ってメッセージ、
自分も書くし、もらうことも多いけど、
一体それはいつになることやら。
時間があってもメンタル的に会えないわ。
初詣は近所の小さな神社に行きました。
おみくじひいたら、
夫婦そろって全く同じ番号の末吉でした。
微妙というか、絶妙というか、
「今年はあんまり運勢良くないんだけど凶出すと心が折れるだろうから、
ぎりぎり吉のグループにしといたよ、
一番下だけどね」、
って神様が少しだけ気を遣ってくれたような、
そんな妄想をしました(笑)
私、過去に大凶を2連続でひいたことがあるのですが、
その年に特に悪いことは起こらなかった経験があるので、
別に信じてはいないのですが、
それでもなんか毎年ひいちゃうんですよね、おみくじ。
今年はどんな年になるのかなぁ。
一昨年妊娠出産してから想定外のことがありすぎて、
もう未来が全く想像できない。
とにかく願うのはUの幸せ。
Uが穏やかに過ごせますように。

ところで大晦日あたりからアクセス数が一気に増えたのですが、何があったのでしょうか?(・・;)

当たり障り情報天国

“好きを仕事に” しませんか?

現在進行中の。☆本日、カフェの営業はありません☆

我が強い、我を捨てろ、、なんでも自分だけで抱え込むなよという忠告なら有難いのですが、

とにかく謙虚に控えめに、させていただく姿勢、、、美しいですし、理想の姿ですよね。。

意見をはっきり言わないことが良し!長いものには巻かれよう!目立つな!と、色々ありますが、どれを取っても「自信あり気なさま」とは似てもにつきませんよね。

そりゃあ、素晴らしい功績をお持ちなのに腰が低いとなれば、それはそれで拝みたくなるようなお姿、、

でも、初めからそこを目指してしまうと、つまらない、、なぜなら、まだまだ中身が伴ってないから。。

さらに、我を捨てると言っても、そもそも自分を押さえつけているわけですから、捨てる「我」も無いに等しい、、当たり障りのない「いい人」を演じていたら、私ってどんな性格だったっけ?良いところあったっけ?もうわかりませんよね(苦笑

個性を消してしまえば、攻撃もされずのラクなので「究極の防衛策」かもしれませんが、魂は閉じ込められてもはや酸欠状態、、

起業したからといって、ブランディングしましょう!と、「個性(らしさ)を出しましょう!」と言われても困ってしまうのは当然のことです。

一生懸命に削り続けた「自分らしさ」なんですから、、

なので、その涙を飲んで削ぎ落としてきた「あなたらしさ」という削りカスをもう一度、集めなくてはなりませんね。

と、一言で言い放ちましたが、私は1年かかりました。(厳密には2年、、)

それに気づかせてくれたのは、2つのチャレンジでした。続く、、

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アンドロイドは当たり障りの夢を見るか

ロケバスを降り、ビニール傘をさして目的地まで歩く。

開園前に入らせてもらっているから一般客は皆無だった。
雨のせいもあるのか、皆が皆、無口でただ黙々と歩くだけの行列はどこか異様にも思えた。
雨は少し小降りになってはいたが、ボトムスの裾が雨で塗れてしまうのは避けられず、足元がひんやりとする。
「はーい、じゃあ私どもは下で待ってますんでお二人乗ってもらって写真お願いします」
「えっ……?二人きり?翔ちゃんと?」
観覧車の下に着き、スタッフが遊園地のスタッフと何かを話しているかと思ったら、カメラを差し出され送り出された。
「早く行こーぜ相葉くん」
「あ、うん……」
スタッフからカメラを受け取り、翔ちゃんが遊園地スタッフに合図する。遊園地スタッフはこちらですと丁寧にオレ達を案内してくれた。
それを機にどんどん進んであれよあれよとオレと翔ちゃんは二人きりで観覧車に向かい合わせで乗っていた。
なんとなく手持ち無沙汰で当たり障りのない話を翔ちゃんに振る。
「ちょっと寒いね、中」
「ああ」
着ていたジャケットの前を両手で合わせ、開けていたファスナーを手早く閉めた。
「翔ちゃんは?寒くないの?」
「うん」
「そっか」
とりつく島もない翔ちゃんに話し掛ける気力もなくなって、オレはどこを見るてもなくゴンドラ内に設置されてる換気口を見ていた。
とは言え、一切の変化を見せない換気口の観察はせいぜい5分が限度だった。
なんにせよ換気口は無機質すぎる……。よほどのフェチじゃないと、そこに何かを見出だす事はできそうにない。
松潤との観覧車だって二人で乗ったんだから、別におかしな事じゃない。
今までだってもっと近い距離で二人きりだった事なんていくらでもある。
だけど、今はちょっと……全然シチュエーションが違う。
換気口を見るのも飽きてしまって、視線の先を変えたくとも、見られるものは限られている。翔ちゃんの顔は見ていたいけど、今また見ていたら今度はどんな風に怒られるかわかったもんじゃない。
「何そんな固まってんの?」
「え?」
観覧車に乗って初めて翔ちゃんと目が合った。
翔ちゃんの顔は見れないからと意識して翔ちゃんの顔を見ないままでいたら、あんな事を言った張本人の翔ちゃんはオレを見ていたらしい。
その顔はきっぷがいいと言えば聞こえはいいかもしれないけど、まるでオレの気持ちすら自由に操れるんだと言わんばかりの揺るぎない自信に満ち溢れているように見える。
そんな翔ちゃんがどこか受け付けなくて、せっかく合った目だけど、今度はオレが素っ気なくそらしてしまった。
「しょーちゃんに何かされるかもって?」
「別にそんなの……」
思ってないよと不機嫌に続けようとしたら、翔ちゃんが隣に座った。ニヤニヤ笑っているその様はいつになく品がなく、そしてオレの襟足の髪を撫で不適に笑って「あたり」と言った。
「…………っ!あたりって……」
「何もしないわけないじゃん」
呆気に取られたオレの肩をぐっと引き寄せられ、これ以上ないほど翔ちゃんの顔が真横に来た。
さっきまではオレといる事さえ耐えられないと言うようなオーラを醸し出していたのに一転、今はどんな表情で見られているのか手に取るようにわかった。
「いや、あの……」
血の気が引く思いだけど、どうにか堪えて翔ちゃんの手を離し、少しでも翔ちゃんとの距離をあけたくて無駄に策を練る。
「ほら、かたっぽに男二人寄ったら危なくない?翔ちゃん高いとこ怖いじゃん?」
オレは立ち上がって翔ちゃんが座ってた席に着いた。
翔ちゃんの顔は見る事ができず、斜め下を見ては次の視線のやり場を考えた。
とにかく翔ちゃんと目を合わせるのが怖くて自分でも挙動不審になってるのがよくわかる。
ついさっきまではつれなくされて寂しい気持ちもあったのに、今では非日常的な空間に放り込まれた気分だった。
この、コロコロと形を変えていく翔ちゃんの態度も、オレの気持ちもどちらもついていけるものでは断然なかった。
「そんな縮こまらなくていいじゃん」
翔ちゃんはおかしくてたまらないと言った風に笑った。余裕綽々と言った風でオレを見る。
からかわれているのはすぐにわかった。
そして何もしないよと言う意思表示なのか、翔ちゃんは腕を組んだと同時に足を組み、雨で何も見えないはずの外を見た。
その横顔はさっきまでの笑い顔とは打って変わってとてもシリアスなものだった。
知ってる横顔なのに、全然見たことのない翔ちゃんだった。
早く、こんな観覧車終わればいいのに。


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